スケートで曲を表現すること

世界トップレベルの日本人選手を数多く輩出したことから、フィギュアスケートの人気が高まっています。
男女ともに、オリンピックや世界選手権で優勝者も出しています。
フィギュアスケートは、一般的なスケート同様にウィンタースポーツの一つですが、タイムを競うわけではなく、曲に乗って滑ることから、優雅で高い芸術性を求められる競技でもあります。
それぞれの音楽に合わせた衣装を着用して、ジャンプやスピン、ステップなどの規定要素を組み込みながら、その世界観を表現していきます。
選手が選ぶ曲はクラシックが多いのですが、ジャズやポップスなどで滑る場合もあります。
またルールが変わり、今ではボーカル入りの曲も選べるようになりました。
有名選手が各シーズンに演じた音楽を集めたCDなども販売されて、人気を呼んだことがあります。
普段はあまりクラシック音楽を聞かない人でも、あの選手が滑っていたあの音楽だと、新たに気づいて好きになる場合もあるようです。

"

ボーカル入りの楽曲解禁でフィギュアスケートから目が離せない!

ルール改正によりフィギュアスケートの競技で使う曲にボーカル入りのものを使用することができるようになりました。
その分演技の幅も表現の多様性や個性もより多く生まれることになりました。
例えば、フィギュアスケートでよく使われる「オペラ座の怪人」を例にとると、これまではボーカルを入れることができなかったためジャンプやスピンのタイミングに合わせて編曲するとどうしても多少の似通った部分ができてしまいがちになり、他の選手と曲が被ってしまうと先に滑る選手が後に滑る選手の比較対象になってしまうことがありました。
しかし、ボーカル入りが解禁になり個性のあるものをつくることができるようになったので比較対象にならずそれぞれの「オペラ座の怪人」を楽しむことができます。
一言にボーカル入りといっても全体に入っているのか、部分的に入っているのかなど選手が何を表現したいのかによって大きく変わります。
最近では得点を上げるために演技の後半に難易度の高いジャンプを入れてくる選手もでてきているのでそれとマッチする形で最後まで見応えのある演技が見られるようになっています。